アイノコカンガレイSchoenoplectiella x uzenensis は、カンガレイとヒメホタルイの雑種で念性が無く、種子繁殖はせずに地下茎で増殖と越冬する為、扱い易く育成向きの種です。
そんなアイノコカンガレイですが、同属のハタベカンガレイの様に、無性芽を作りました。片親のカンガレイも無性芽を作るとの事なので、そこまで驚く事では有りませんが、観察出来たのでブログにしてみました。
ハタベカンガレイ同様、稈が傷を負った状態で流水中に倒れると、先端の小穂のつく部分に無性芽を形成しました。
ちなみに無性芽を形成した環境では、水槽の外部フィルターの排水口付近に植え、水流を当てた状態で棚引かせて育成しています。
こんな感じでアクアリウム向きの植物でもあるので、もう少し普及しても良いのかなーと個人的には思ってます。
参考文献
・ 角野康郎 2014. ネイチャーガイド 日本の水草 202pp. 文一総合出版,東京.
・ 北村孔志, 柿嶋聡, 吉村仁, 泰中啓一 2015. 痩果と流水中に漂う稈に生じる無性芽を併用したハタベカンガレイの二刀流繁殖戦略.